掲示板

札幌校の特別支援教育専攻に入学したい人のためのQ&A

札幌校特支への受験に関する質問その43(話題が深まるグループ討論)

Q. グループ・ディスカッションのときに意見交換がすぐ行き詰まってしまい、有意義な話し合いにすることが難しいと感じています。
議論を続けたり、深めるには何が必要なのでしょうか。

 

A. ここ数年は主体的・対話的な学習が授業に積極的に取り入れられ、大学でもグループで意見交換する機会が増えてきました。

大学教員の立場から学生同士の議論を見ていると、「もう話題が出てきません」「行き詰りました」と言っている場合には、学生としての自分たちの立場からしか課題やテーマを考えていないことが多いようです。
言い換えると、今の自分たちが20歳前後の特定の年代であり、学生や高校生という視点からしか問題を捉えることができていないのです。

どのようなテーマであっても、高齢者や子ども、障害を抱えた人々、多様な家族構成による差異(シングル子育て、多世代同居の子育て)、都市部と地方(へき地)、北日本と西日本、日本と新興国や欧米など、自分とは違った立場や環境の人々の視点から見たら、どのような問題や疑問が出てくるだろうか?と議論を広げることを意識してみて下さい。


普段の何気ないアニメ番組、ニュースや街の光景、地域の人々の様子、自然の変化や伝統行事など、特別支援教育の観点からは全てが教材・題材にできる可能性を秘めています。スマホの画面だけでなく、自分の地域が日本や世界と比較して、どのような特徴を持っているのか、アンテナを張っていると、大学に入学してからの学びが充実したものになるはずです。