札幌校の特別支援教育専攻に入学したい人のためのQ&A
札幌校特支への受験に関する質問その34
A. 3年生になる直前の3月に、2年生による各人の希望によって振り分けられます。
2年生の後期が終わってすぐの2月前半に、特別支援教育の6人の先生達による「ゼミオリエンテーション」(ゼミ説明会)が行われます。
この時に、先輩の3年生が説明に来てくれる研究室もあり、質問等も含めて相談に乗っています。
2年生の後半に教員2名(千賀・池田)による講読演習という12-13名に分かれた演習授業があります。2年生必修の講読演習では様々な分野の研究論文を読み、専攻の先生達がどのような研究分野に強いのか、理解を進めて行きます。
また大学図書館HP内のCiNii Articles という論文検索では、著者名を入れれば、その先生がどのような論文を書いているのか知る事ができます。
https://s-opac.sap.hokkyodai.ac.jp/library/
卒業論文やゼミでは、特別支援のなかでも自分の問題意識や関心のある事柄が何なのか、さらに深く学びたい障害や支援の内容を見極めた上でゼミの希望用紙(第2希望まで)を出します。
学部4年生による卒論デザイン発表会(5月末)、中間発表(10月末)、卒論審査会(2月上旬)に参加しながら、研究室による特色を知る機会もあります。
札幌校特支への受験に関する質問その33
A.長時間の勉強は、同じ姿勢が続いて血流が悪くなったり、目が疲れたりすると思います。まずは、机から離れて出来ることを考えてみましょう。
歩いてコンビニへ飲み物を買い行ったり、好きな音楽を(大きすぎない音で)聴きながら近所を歩いてみたり、体を動かすことで体全身の血流が良くなるだけでなく、脳にもしっかりと酸素が届きます。できれば20分ほど軽く汗をかくくらいの運動、散歩、雪かき、犬の散歩、家の手伝いを大きな動作でやるなどすると頭がすっきりして気分が良くなります。
みなさんが好きな動画の視聴やSNSは、勉強と同じ目の疲れが取れませんので、15分だけと決めてタイマーをセットし、立ったまま(勉強とは違う姿勢)で楽しんでみましょう。
歌が好きなら、歌の動画を見ながら大きな声で歌うことも、ストレス発散になります。
モチベーションが上がらない時には、志望校に入学後に、どのような事をしたいのか、大学HPやパンフレットなどを見ながら具体的にイメージします。○○のサークルに入る、○○バイトをする、○○の資格を取って仕事に就くなど、具体的にやってみたいことを書いて見えるところに貼っておけば、今やっている勉強が何につながっていくのか、思い出すことができます。
慢性的なストレスをためていると、風邪を引きやすくなります。
うまく気分転換をしながら、受験勉強を乗り切りたいですね。
札幌校特支への受験に関する質問その32
A. 特別支援教育専攻の2年生9名に実際に聞いてみました。
第一希望で入った人が4人、第二希望だった人が5人でした。
Jさん:オーキャンで他の専攻の模擬授業も受けてみたけど、内容が難しかったです。特別支援に行ってみたら、模擬授業の内容もためになったし、実際に学生さんが来て雰囲気が良かったことも決め手の一つになりました。また、親が学校の教員をしていて、教師になるなら札教大がいいよと言われていたことも大きいです。
KさんとLさん:他の専攻が第一希望で、第二希望の特支に来ました。入学したら小学校の他に中学校(高校)の免許も理科以外なら選べるし、先輩もやさしくて、これで良かったと思っています。(他の専攻に行けば良かったと思いますか?)いいや、他だっただポツンと過ごしていたと思います。
Mさん:自分も特支は第二希望でした。小学校と特別支援学校の実習、特別支援学級の実習があるけど、教師になりたいので、これで良かったです。
Pさん:いろいろ迷っていた時に、親戚で教師をしている人から特別支援教育はこれから大切と助言されて、興味を持つようになりました。
・・・・2年生の話を聞いてみて、いつもお昼休みに集まってご飯を食べていたり、空き時間に一緒に勉強したり、かなり同級生や先輩後輩の交流が盛んな専攻だと改めて思いました(Senga)。お昼休みのインタビューへのご協力、ありがとうございました。
札幌校特支への受験に関する質問その31
A. 特別支援教育専攻では、障害のあるお子さんが大学の臨床スペースに通って来ますので、学部1−2年生から個別・集団臨床という演習授業を選択すれば、教育実習が本格的に始まる前から子どもや保護者とふれあう経験を積む事も可能です。
北教大札幌校では、1年生に基礎実習があり、小学校と附属小学校、小中学校の特別支援学級、さらに秋にも附属小学校の授業参観と校内見学の機会があります。またサークルでは、地域の子ども達と放課後や長期休みに遊ぶ活動を行っているところもあります。
「フィールド」の単位として公立学校(小学校、中学校、高校、定時制・単位制高校、特別支援学校)にボランティアに行く機会もあり、実際の教育現場にかかわりながら、大学で学ぶことになります。
大学には、各校から「こんなボランティアに来てほしい」と学生さん宛に募集のお知らせが貼り出され、そこから自分の通いやすさや時間割との兼ね合いを考えて選んでいます。
身近にいる障害のある人、高齢者、学校で困難のある人の立場になって考えてみたり、その人に直接関わって様々な視点から物事をとらえること、新聞を読む際にも当事者の気持ちを想像して読むと、柔軟な力がくつと思います。
札幌校特支への受験に関する質問その30
Q.幼稚園や保育園の特別支援教育に興味があります。幼稚園教諭と保育士の資格を取ることは出来ますか?
A.札幌校では希望すれば幼稚園の教員免許を取ることが可能です。四年時の9月に札幌市内の幼稚園で3週間の教育実習があります。
保育園の資格は、大学の単位は対応していませんので、自分で勉強することになります。過去には自主的な試験勉強をしていた四年生が3名ほど保育士の国家試験を受けていました。それぞれ幼稚園と学童保育、特別支援学校の仕事に就きました。
3年前に保育士試験に合格した学生さんの話では、大学の授業でも幼児教育や乳幼児の発達心理、運動発達の勉強をしていたので、保育士資格の参考書や問題集を理解しやすかったそうです。
ただ、卒業して保育園に勤めることが第一希望であれば、保育士の養成課程のある専門学校や大学へ進学した方が保育の専門的な勉強ができると思います。
札幌校特支への受験に関する質問その29
Q. 先輩方が札幌特支に決めた理由は何ですか?
A. 最も多いのは、特別支援の教師になるために少人数で充実した環境下で学べるという理由です。とくにトランポリンや様々な活動が可能なミニ体育館は、本州の大学や運動療法の専門家が視察に訪れるほど充実しています。
「札幌校に来て、特支だけの臨床スペース(ミニ体育館、プレイルーム、複数の個別指導室)や各研究室のゼミ室を見学したことが決め手になりました」(4年男子、1年女子)
「オーキャンで初めてトランポリンを飛んで、ここしかない!と思いました」(1年男子)
「ほくとくネットで調べて、充実した環境やアットホームな雰囲気が伝わってきたので、オーキャンには行かず受験を決めました」(1年女子)
ほかにも、「大学の先生と学生との距離が近いことも学びやすい環境だと思いました」という声も聞きました。
札幌校特支への受験に関する質問その28
A. 学年によって、ばらつきはありますが、「手話」「よさこい」「「女子ラクロス」「ダンス」「軽音楽」「アダプテット・スポーツ」「吹奏楽」「混成合唱団」「サッカー」、子どもと遊ぶサークルなど、人によっては2つのサークルで活動するなど、様々です。
特別支援教育は単位が多いのですが、メリハリのある大学生活を楽しんでいるようです。
札幌校のキャンパスガイドの最後の方にも一覧が載っているので参考にしてみて下さい。(2019年度版では32-33ページ)
札幌校のホームページの学生生活→課外活動のページにもサークル一覧が乗っています http://www.hokkyodai.ac.jp/sap/student/circle.html
オープンキャンパスや大学祭で来校した際には、講義棟2階と1階にあるサークル用の掲示板をご覧になると、雰囲気が少し伝わってくると思います。
またサークルによっては、部員を勧誘するために様々な情報発信をしているようです。
札幌校特支への受験に関する質問その27
Q.将来、特別支援の先生になりたいと思っています。高校生のうちに受験勉強以外でやっておくべき事は何かありますか?
A. 特別支援教育の先生になるための専門的な勉強は大学に入学してから始まりますが、高校生のうちに大事にしてほしいことは2つあります。
1つめは、自分が好きな教科で学ぶ楽しさ、ワクワクする経験をすることです。国語、英語、数学、社会、理科、図画工作、家庭科、体育など、教科は何でも構いません。特別支援教育の対象になる子ども達は、障害に起因する学びにくさや、失敗経験からくる苦手意識を持っていることが多くあります。そんな子ども達に学ぶ楽しさを伝える先生の存在はとても大切です。好きな教科のさらに知りたい部分を深堀りして調べたり、関連する本を読んでみる。また学校で自分が得意な教科を他の人に教えてみたり、分からないと言っている友達に助言してみるなど、自分とは異なる理解の仕方をする人を少しサポートしてみるのも良い経験になるでしょう。
2つめは、周りの人に対して自分で壁を作らず、偏見や先入観なく人を見る目を育てることです。様々なタイプの人と話したり、一緒に活動できるような柔軟な感覚を磨くことです。これには、障害のある人だけでなく、外国人や異なる言語や文化をもって暮らす人、性的マイノリティ(LGBT等)、自分とは年齢が異なる人も含まれます。人間の多様性を頭で理解するだけでなく、自分の身の回りにいる多様な人々を理解し、一緒に生きていく感覚は、特別支援の先生になるために重要な要素です
特別支援教育の対象になる子どもや保護者は、個性的な人、ユニークな人がたくさんいます。人がもつ個性を「変だ」と距離を置くのではなく、「面白い人だな」「個性があって素敵だな」と思えるかどうか。障害のある人が書いた自伝や本を読むことも勉強になるでしょう。
札幌校特支への受験に関する質問その26
Q.大学院へ進学する人はどれくらいいますか?
A.学部の4年間の最後に卒業論文を書いて、まだ勉強したいと思う人は、大学院を受けます。札幌校の特別支援教育専攻では、専攻生の25-26人中2-3名、全体の約10%くらいが大学院への進学を選択しています。
最も多いのは北海道教育大学ですが、過去には他の国立大学(筑波大学、千葉大学、横浜国立大学等)に進学した卒業生もいました。札幌校では2018年現在、9月と2月に大学院入試を行っています。
札幌市の教員採用試験に合格すると、大学院の修士課程にあたる最大2年間は待ってくれる制度があります。この制度を活用して、教採合格後に大学院へ進む場合や大学院の1年目に教採にチャレンジして合格後、1年間は待ってもらって教職に就くケース、大学院の2年目に教採試験や就職試験を受けた場合は、3月の修了後に就職します。
学部で取得した特別支援学校1種の教員免許は、大学院を出ると専修免許という専門性が高い免許になります。
特別支援教育専攻の卒業論文は、しっかりと研究の基礎に取り組みますので、大学院へ進みたい人にとっても学ぶことが多いと思います。
札幌校特支への受験に関する質問その25
A.北教大札幌校の特別支援教育専攻では、小学校2種と特別支援学校1種の教員免許が必修のため、卒業するためには取る必要があります。
(免許領域は知的障害、肢体不自由、病弱)
多くの特別支援学校(養護学校等)は、小学部・中学部・高等部が設定されていて、教育実習でどの部に配属されるかは、実習校が決める事になります。
将来、中学校か高校の先生になるとしても、6歳から12歳の小学校の段階を勉強し、実際に実習を通して接してみると、中学生・高校生を見る目も変わってきます。
例えば、中学生を前にして「今は声変わりもして少し背伸びをしているけど、数年前は小学生だったんだな」と分かり、小学校の担任の先生からの引き継ぎ資料を読んだ時にも、具体的なイメージを伴って理解できるでしょう。
また、中学生や高校生であっても、学習の遅れが生じていて、小学校の教科学習が必要になる場面が必ず出て来ます。
その時に、特定の教科免許しか持っていない先生では指導が難しくても、小学校の全教科を教えられる先生がいれば、より効果的な教育ができるというメリットもあります。