日誌

新規日誌6

休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果


  北海道教育大学釧路校・特別支援教育研究室では、「新型コロナウイルス感染症に関わる休校・生活制限等による障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果」を実施しました。
 調査結果を添付いたしました(PDF)。 

 ・調査の概要 
調査の概要報告.pdf
 ・調査結果のまとめ 
調査結果まとめ.pdf
 
 
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「新型コロナウイルス感染症に関わる休校・生活制限等による
障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査」

・対象:東京都および埼玉県の一部と北海道の特別支援学校に在籍する児童生徒の保護者
・期間:2020 年 9 月~10 月
・調査方法:Google フォームによるアンケート調査
・回答者数:562 人(有効回答数 549)

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新型コロナウイルス感染症に関わる休校・生活制限等による

障害児とその家族の生活困難・ニーズ調査結果報告

 

「大きな災害が起こると、障害児者やその家族のことは忘れ去られる…」

新型コロナウイルスの感染は未だ終息が見通せない中、大人も子どもも不安の中、日々必死に生活しています。とりわけ子どもにおいては、全国一斉休校にはじまり、全国民に感染症予防対策として「三密を避ける、マスク着用、手洗い・消毒の徹底」、活動自粛や生活制限などを強いられ、そのことの影響が心配されています。とりわけ、全国一斉休校は、長いところでは3カ月以上にも及び、子どもの学習や生活に多大な影響を与えました。管理職をはじめ教職員の方々は子どもたちの学習保障や健康観察等に日々奮闘され、学校再開後も、分散登校、マスク着用、三密を避ける等の対応が求められ、さらなる負担がかかっています。

この間、様々な組織、団体が休校中の子どもや保護者の実態調査を実施し、その影響の大きさを指摘しています。しかし、より影響が大きいと考えられる障害児に対しては、その実態も十分明らかにされていません。学校が再開された後も、学校や家庭で様々な制限等が続くことから新たな問題も懸念されます。このような状況から、北海道教育大学釧路校特別支援教育研究室では、北海道の特別支援学校を中心に在籍する児童生徒の保護者を対象に調査を実施し、保護者の皆さまから貴重なご意見をいただきました。

今回の調査では、学校休校中の子どもたちに深刻な影響を及ぼしていることが示されました。この間行なわれてきた調査と同様、運動不足やテレビやネットへの依存傾向、睡眠や食生活の乱れが多くみられました。そのことが体重の増減、体力の低下、中性脂肪値の高さにつながり、健康を脅かしています。また、行動制限によるイライラやパニックといった行動面での影響が上位を占め、自由意見でも、「パニック」「自傷行為」「暴力的行動」「便いじりなどの自己刺激」が増え、「コミュニケーション力の低下」「身辺自立面での後退」等、発達面での影響も多く、さらには「てんかん」「音や光の過敏の進行」など病気や障害の進行もみられ、深刻な状況がうかがわれます。そのような状況は、学校再開後もすぐには改善せず、「登校できない」「生活リズムが改善しない」といった声も多くあがっており、その影響が長期にわたっていることが示されました。

家族の状況では、保護者、とりわけ母親の多くは子どもの介助を含め養育全般を担っていることから、「隔離生活などできない」「自分が倒れられない」といった精神的に張り詰めた状態であり、自由意見では、「不眠」「精神的にも体力的にも限界」「自らの通院もできなかった」などが寄せられています。また、「預け先がない」などによって就労困難となり「仕事を辞めた」というケースはもちろん、「中学部だからとテレワークが認められなかった」など、感染予防として呼びかけられていたテレワークすら障害児の場合は困難であることも示されました。平時においても障害児を育てる保護者は就労困難、健康破壊、そして孤立しやすい状況にある中、今回のコロナ禍によってますます深刻さが増しています。これまでの福祉・教育の脆弱性が一気に浮き彫りとなり、さらに障害児家庭を追い込んでいます。

環境の変化に敏感かつ弱い障害児の場合、ダイレクトにその影響を受け、子どもの健康や発達に顕著に現れるかと思いますが、障害のない子どもの場合はある程度まで「自分で我慢し、コントロールしている」とするならば、時間の経過の中でその影響が徐々に現れてくると予測されます。したがって、今回の障害児やその保護者の状況は決して、障害児固有の問題ではなく、全ての子どもたちにとっても重要な問題提起となると考えています。少しでも多くの皆様にコロナ禍における障害児やその家族の状況をご理解いただき、今後の対応や支援体制の充実につながりますことを願っております。

 (文責・小野川文子)
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釧路養護学校見学(2019.6.5)


 特別支援教育研究室の恒例行事なった「1年生による釧路養護学校見学」は、65()に実施されました。1年生14名が参加しました。

 

 冒頭、佐々木主幹教諭に学校・学部の概要を説明していただいた後、小学部16年生の各クラスに学生が分かれて入り、観察をさせていただきました。また、併設されている寄宿舎の見学もさせていただきました。

 

 質疑応答の場面では、

 ・児童のクラス分けはどのようにしているのか

 ・音楽の授業で机がある子と無い子の違いは何か

 ・はじまり・おわりの挨拶で行っているジェスチャーにはどんな意味があるのか

 ・生活単元学習とは何か

 ・2クラスが1教室で配置されているのはなぜか

 

 のほか、たくさんの質問が出されました。

 

 来週には見学の「ふりかえり」を大学内で行い、今回の学びをさらに深めたいと思います。

 

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釧路校・まりもプロジェクト活動開始

2019.5.22 新年度の活動開始

 19年度の児童養護施設・釧路まりも学園学習支援プロジェクトが始まりました。釧路校の学生が専攻・分野を超えて参加するこの取り組みは、今年で13年目になり、毎週水曜・年間25回の訪問をしています。今年度は新1年生を含む35名の学生が参加します。
 5月15日に参加者全員が集まって学習会を行ったあと、22日から訪問が開始されました。

 小学生全員と学生全員が体育館に集合してあらためて自己紹介を行った後、それぞれ学習・レクリェーションに取り組みました。
 中学生は、別室で学習活動を行いました。

 写真は… バスに乗って移動する学生の様子、自己紹介の様子、自己紹介すごろく(サイコロをふり止まったコマのところ指示に従って自己紹介をする「好きな食べ物は?」など)、新聞ジャンケン(じゃんけんで負けたら立っている新聞のスペースが小さくなる)などです。

 活動の詳細は、今後Face book でご紹介します。 Fbは… こらち 

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北海道特別支援教育学会根釧支部総会・講演会


 北海道特別支援教育学会根釧支部総会・講演会のご案内

 日 時  2019年6月15日(土)14:0016:00

 会 場  北海道教育大学釧路校 403講義室

     (釧路市城山1丁目15-55)

 演 題 「寄宿舎併設特別支援学校の役割と課題」 

 講 師 北海道教育大学釧路校准教授  小野川文子 氏

                 (本学会根釧支部顧問)

 主 催  北海道特別支援教育学会根釧支部


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釧路校・教員テレビ出演


2019.5.21
 NHKほっとニュース北海道(18:10~)にて、「虐待受けた子どもをどう支えるか」というテーマで遠軽町の北海道家庭学校が紹介され、退所後の対応等について戸田先生のコメントが紹介されました。
 NHK北見放送局・動画へリンク……こちら

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