札幌キャンパス情報

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札幌校・卒論テーマ紹介(2022年度)+卒業後の進路


令和4年度 卒業論文 テーマは以下の通りです。

 札幌校では研究室のゼミ活動を基本としながら、5月末の卒論デザイン発表、10月末の中間発表、2月初旬の卒論審査会を通して、専攻全体で取り組んでいます。

<障害児心理学研究室>

・読み書きに困難さがある中学生男児に対する概念知識と手続的知識のスキーマに基づく数学文章問題指導の効果

・歌唱中の指揮行動と視線の同調性:自閉症特性の違いによる検討

・自閉症スペクトラム障害者と定型発達者の授業場面における視線の特徴の比較

・「ながら会話」場面における平準化現象の検討:輪飾り作り作業時のコミュニケーション分析を通して

・「交流及び共同学習」への教員の意識や現状の課題についての研究

 

<障害児運動発達研究室>

・蝶々結びの概念と手続の統合の過程

・教員免許取得予定者を対象とした災害時の一般的避難所運営・福祉的ニーズの理解に関する調査

・あらゆる子どもが遊びやすい公園の整備に関する調査:札幌市の公園利用の需要と課題

・運動場面における応援の身体的・心理的影響:幼児期の子どもを対象とした検討

 

<障害者福祉教室>

・教科への意欲を高める自己評価の実践と検討:中学校特別支援学級でのOPPAの活用を通して

・知的障害児のパラシュート活動に関する研究

・障害のある子どもとその保護者への自由遊びのニーズ調査と実践

・知的障害のある中学生の投動作についての実践研究:遠投と正確投げの比較を通して

・放課後等デイサービスの保護者支援プログラムやイベントのニーズ

・障害者の文化芸術活動推進に向けた美術館の取組の現状と課題について

 

<障害児教育学研究室>

・特別支援教育におけるプログラミング教育について:日本と英国との比較を中心として

・アメリカの才能教育から考える特別支援教育のあり方:2E教育の充実を図るために

・教員養成課程の大学生におけるいじめに関する意識調査とその考察:定型発達児との認識の違い

・教員養成課程の大学生における色覚異常に関する調査

・知的障害児の自己肯定感に関する文献研究

 

<特別ニーズ教育学研究室>

・特別支援学校寄宿舎における子どもの睡眠困難についての調査研究

・小学校のインクルーシブ教育に関する通常学級担任への意識調査の研究:札幌市と豊中市を比較して

・高等支援学校の部活動「音楽部」に関する調査研究:生徒の主体的活動に焦点をあてて

・震災時における障害者支援の課題に関する研究:北海道胆振東部地震の新聞報道から

・障害者雇用制度の日英比較研究


【2023年3月卒業生の進路状況】
 小学校教員・・・・・12名
 特別支援学校教員・・3名
 中学校教員・・・・・1名
 市役所・・・・・・・1名
 発達支援事業所・・・1名
 大学院・・・・・・・1名
 民間企業・・・・・・5名
    (業種:学童保育・放課後デイ、学習塾、保険会社、通信業者など)
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7月30日Webプレオーキャン&8月27日札幌校オープンキャンパス開催

①7月30日 札教・特別支援専攻プレオーキャン(Zoom開催)②8月27日 札幌校全体のオープンキャンパス(対面・専攻別)札幌校の特別支援教育専攻では、7月30日(土)10:30-11:30にプレオーキャンをZoomで行うことになりました!札教特支の大学生活の紹介や学部生への質問タイムもあります。参加ご希望の方は、29日13時までにGoogleフォームよりお申し込み下さい(先着30組)。全体説明は録画して後日公開します。プレオーキャン申し込み7月29日まで
→Webオーキャンは、学部生1-4年生の6名の協力のもとで無事に終わりました。
 当日に紹介したスライドはこちらです→2022Webオーキャン用スライド.pdf

②8月27日(土)は午前10時~と午後13時~、同じ内容で2回実施します。専攻別に教室が分かれており、他専攻と比較したい人は午前と午後に異なる専攻の教室に参加することも可能です。
札幌校オープンキャンパス2022   ←詳細はこちらより(昨年度の専攻紹介の動画も掲載)
事前申し込みは8月1日より、上記の大学HPから受け付けが開始となります。 
在学生と専攻教員に接する機会となりますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。







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令和2年度 札幌校・卒論テーマ

2021年2月5日、卒論発表会がありました。
対面での討論できない、実験やインタビューができない、お子さんへの指導ができない、などなど、様々な変更、苦労、工夫が求められる中での卒業研究でした。
それぞれの興味関心でテーマを決めて、試行錯誤を繰り返し、論文を完成させました!

安井ゼミ

障害者スポーツ当事者による授業の現状と課題について

札幌市内の車椅子利用者における劇場利用のニーズについて

教員養成大学に属する大学生の障害者に対する潜在的態度に関する研究 

 

三浦ゼミ

特別支援学級の児童の生活スキルに関する実態調査 

教員免許 を取得しない 一般大学生の発達障害理解について

 

池田ゼミ
主観的方向感覚と目的地までの行動特徴との関連の検討 

空間認識能力向上に向けた 3 次元地図による学習効果の検討 

インクルーシブ体育の実践-体育科学生の変容に着目して-  

健常な成人を対象としたスヌーズレン空間の利用の効果について 

方向音痴と空間認識能力の関係性について  

 

千賀ゼミ
障害者プロレスの印象の変化に関する研究

ナイジェリアの初等・中等教育と特殊教育

教員養成系大学の学生はどのように障害者と関わってきたかー特別支援教諭免許取得学生と他学生の比較ー

日本と中国の大学生における障害者のバリアフリーと社会参加に関する意識調査研究

LGBT当事者へのインタビューによる検討~大学生活の改善にむけて~

 

齊藤ゼミ

漢字書字に困難を持つ中学生男児の分散学習と集中学習の効果について 

先行オーガナイザがASD児者の文章読解に及ぼす効果グラフィックオーガナイザとテキストオーガナイザの比較 

ADHD傾向によるギャンブリグ課題の再検査時の成績変化について 

教員養成課程大学における発達障害についての意識調査

学習に遅れのある小3年生女児へのひらがな指導方法の検討

特別支援教育実習におけるリフレクションによる障害理解の促進について

ナラティブにおける自閉症傾向と主語省略の関連について 

 

青山ゼミ

算数と作文に苦手のある小学3年生女児への指導認知特性の強みを活かした指導

同時処理優位な小学校 5 年生男児への漢字指導 ―認知特性に基づいた漢字読字指導

高機能自閉症が疑われる児童に対する SST の効果の検討  

漢字書字が苦手な小学校 4 年生男児への漢字指導同時処理優位の認知特性を生かしてー

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自閉スペクトラム症の子どもへの指導で心がけたいこと(レポート紹介)

知的障害児の心理・生理・病理の講義では、色々なテーマでレポートを書いています。
前回は「自閉スペクトラム症の子どもへの指導をするとき、どんなことを心掛けたいですか?」というテーマでした。
全15回の講義の最後の課題でしたが、それまでに学んできた「1つの課題を多視点で考える」ということができているレポートをご紹介したいと思います。
自閉スペクトラム症のお子さんだけでなく、周りのお子さんたちのことも考えた素敵なレポートです。
(レポートを書いた学生さんの承諾を得て掲載しています)

*****以下、レポート*****
学校生活の中で指導を行う際に心がけたいのは、物に対する感覚不安と、人に対する状況 不安を最低限に和らげることである。聴覚や嗅覚のほか、視覚、触覚、圧覚、味覚などの 感覚過敏は完全に無くすことはできない。

感覚による不快感によって、学びや、児童が望 むコミュニケーションの機会が妨げられないような学校の環境づくりが必要である。 まず教室の装飾を抑えて、シンプルな色合いにすることである。楽しく学べる雰囲気 にするために、過度な装飾を施す教室もあるものの、コントラストが強いほど視覚過敏の 児童は疲労してしまう。色の彩度を抑えた空間や道具(白色ではなく、うすい緑色のノート など)を用いる

次に、触覚(圧覚)過敏についてである。死角から肩を叩かれると痛みを感じることもあ るから、身体には触れずに、真正面から話しかける。相手がこちらに気づいていないとき は、急いで気づいてもらおうとはせず、机を軽く叩いてみる

人や物が動くと、聴覚は過敏に反応してしまう。机や椅子といった移動する物には緩衝 材を付け、物が落ちたときに音が立たないようカーペットを敷く小学校では中休み・昼 休みに児童が一気に移動するため、保健室などの静かなところへ移動する。

授業中、自閉 症スペクトラムの児童が強い刺激を感じたら「ZOOM」などの連絡ツールを使ってコミュ ニケーションを取ることも可能ではないか。

 給食を食べるとき、味覚過敏な子・そうでない子に対しても、むやみに食べることを強 要しない。食器は、ぶつかったときの衝撃が少ないプラスチック製のものを用いる。食べ 物の匂いが混ざらないように、お皿にはラップをかける。質感や味によって食べられない 料理は、材料の切り方を変え、ほかの食べ物で栄養を補う。しかし、親御さんや栄養士さ んの協力が必要である。

自閉症スペクトラムの児童が、他の児童と同じ学級に所属している場合「過敏に感じるこ とは人それぞれが持つ個性の延長である」ことを知ってもらうのはもちろん、絶対に否定しない。不快に感じたことで他の児童との隔たりを感じないように、学校に行きたいのに 行けないといった二次的障害が生じないように仲介する。

 自閉症スペクトラムの児童だけでなく、周りの児童にも目を向ける。例えば、聴覚過敏 の児童が他の児童に「うるさい」と言った場合、刺激への配慮に欠けていた部分は今後気 をつける必要があるし、気持ちを伝える言葉はどうしたらよかったのか等の改善点を見つ け、互いの誤解をとくことが大切である。

【参考文献】
 「第 15 回:知的障害児の心理生理病理(自閉スペクトラム症).pdf」 最終閲覧日: 2021 年 2 月 5 日
「通常学級での特別支援教育 第 39 回 | みつむら web magazine | 光村図書出版」 <https://www.mitsumura-tosho.co.jp/webmaga/tokubetsushien/detail39.html> 最終閲覧日: 2021 年 2 月 5 日
「自閉症スペクトラムの感覚過敏を知り子供のストレスを軽減させる | managram」 <https://www.manacal.co.jp/wp/?p=454> 最終閲覧日: 2021 年 2 月 5 日
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身体活動・遊びのアイディア

あけましておめでとうございます!
2021年最初のアップは「巧技台」を使った身体活動アイディアです。

巧技台は木製のパーツを組み合わせ、いろいろなコースをつくることができます。
(写真はオオニシ体育HPより)
https://oonishi-t.jp/about-kougidai/


札幌キャンパス遊戯室では、バランスベンチと組み合わせてこんなコースを作ってみましたよ!



上る、くぐる、またぐ、歩く、はいはい…いろいろな動きができます!
コースの先を確認する、目で見て足や手の動きをコントロールするといったことも学習できます!
細い、太い、長い、短い、高い、低い、数などの概念も学習できます!

オリジナルコースを作って子どもたちと遊びたいですね。
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