札幌、稚内での「教員研修プログラム」が終了しました。
本プロジェクトの1つである「教員研修プロジェクト」では、今年度、4地域5回の研修プログラムを予定しており、現在のところ2回目の研修プログラムが終了しましたのでご報告いたします。
第1回目は平成23年6月11日(土)、西区のちえりあを会場に「札幌市特別支援教育コーディネータ養成研修会」の一環として実施され、幼小中高特別支援学校のコーディネータ114名が参加しました。
研修内容は、
①「心理アセスメントの理解と活用(子ども理解)」
②「アセスメントに基づいた指導(適切な支援)」
③「校内支援体制づくりと教育相談(学校支援)」
で、それぞれ、札幌校の青山、函館校の五十嵐、教職大学院の小野寺が1時間ずつを受け持って実施しました。3本の講義に一貫性を持たせるよう事前に十分打ち合わせをし、講義だけではなく振り返りシートを活用したり、ワークショップ形式の話し合いを取り入れたりするなど、参会者の理解がより一層深まるよう工夫しております。アンケートでは、70名以上の先生方から、勉強になった、理解が深まった、他の先生にも聞かせたい、是非自分の学校にも来てほしい等の好意的な意見が多く、中には「3名の講師の先生が、1つのチームのように感じました」といったこちらの意図を察してくれたようなうれしいアンケートもいただきました。この札幌市のコーディネータ養成研修は、当日参加できなかった先生方のために、8月31日(水)を予備日として同じ内容で実施する予定です。
第2回目のプロジェクトは7月25日(月)、稚内市で開催され、80名近くの先生方が集まりました(写真)。遠くからは利尻や礼文の先生方も参加され、「島でも学習会をお願いします!!」といった感想があったばかりでなく、研修会終了後の教育長や関係の皆様との話の中で、このような研修会は今後とも継続させたいので来年も是非稚内に来て欲しいとその場で要請をいただきました。
2回の研修プログラムを通して、このような研修プログラムのニーズは非常に高いこと、そしてこのような研修プログラムを実施することによって、参加者の満足度は非常に高まることを実感しております。今後は、研修前後のアンケート分析による成果と課題について明らかにしていきたいと考えています。
本研修プログラムは、今後、8月10日(水)に旭川、9月3日(土)に砂川で実施する予定です。
(文責 教職大学院 小野寺基史)