札幌校の特別支援教育専攻に入学したい人のためのQ&A
札幌校特支への受験に関する質問その34
A. 3年生になる直前の3月に、2年生による各人の希望によって振り分けられます。
2年生の後期が終わってすぐの2月前半に、特別支援教育の6人の先生達による「ゼミオリエンテーション」(ゼミ説明会)が行われます。
この時に、先輩の3年生が説明に来てくれる研究室もあり、質問等も含めて相談に乗っています。
2年生の後半に教員2名(千賀・池田)による講読演習という12-13名に分かれた演習授業があります。2年生必修の講読演習では様々な分野の研究論文を読み、専攻の先生達がどのような研究分野に強いのか、理解を進めて行きます。
また大学図書館HP内のCiNii Articles という論文検索では、著者名を入れれば、その先生がどのような論文を書いているのか知る事ができます。
https://s-opac.sap.hokkyodai.ac.jp/library/
卒業論文やゼミでは、特別支援のなかでも自分の問題意識や関心のある事柄が何なのか、さらに深く学びたい障害や支援の内容を見極めた上でゼミの希望用紙(第2希望まで)を出します。
学部4年生による卒論デザイン発表会(5月末)、中間発表(10月末)、卒論審査会(2月上旬)に参加しながら、研究室による特色を知る機会もあります。
札幌校特支への受験に関する質問その33
A.長時間の勉強は、同じ姿勢が続いて血流が悪くなったり、目が疲れたりすると思います。まずは、机から離れて出来ることを考えてみましょう。
歩いてコンビニへ飲み物を買い行ったり、好きな音楽を(大きすぎない音で)聴きながら近所を歩いてみたり、体を動かすことで体全身の血流が良くなるだけでなく、脳にもしっかりと酸素が届きます。できれば20分ほど軽く汗をかくくらいの運動、散歩、雪かき、犬の散歩、家の手伝いを大きな動作でやるなどすると頭がすっきりして気分が良くなります。
みなさんが好きな動画の視聴やSNSは、勉強と同じ目の疲れが取れませんので、15分だけと決めてタイマーをセットし、立ったまま(勉強とは違う姿勢)で楽しんでみましょう。
歌が好きなら、歌の動画を見ながら大きな声で歌うことも、ストレス発散になります。
モチベーションが上がらない時には、志望校に入学後に、どのような事をしたいのか、大学HPやパンフレットなどを見ながら具体的にイメージします。○○のサークルに入る、○○バイトをする、○○の資格を取って仕事に就くなど、具体的にやってみたいことを書いて見えるところに貼っておけば、今やっている勉強が何につながっていくのか、思い出すことができます。
慢性的なストレスをためていると、風邪を引きやすくなります。
うまく気分転換をしながら、受験勉強を乗り切りたいですね。
札幌校特支への受験に関する質問その32
A. 特別支援教育専攻の2年生9名に実際に聞いてみました。
第一希望で入った人が4人、第二希望だった人が5人でした。
Jさん:オーキャンで他の専攻の模擬授業も受けてみたけど、内容が難しかったです。特別支援に行ってみたら、模擬授業の内容もためになったし、実際に学生さんが来て雰囲気が良かったことも決め手の一つになりました。また、親が学校の教員をしていて、教師になるなら札教大がいいよと言われていたことも大きいです。
KさんとLさん:他の専攻が第一希望で、第二希望の特支に来ました。入学したら小学校の他に中学校(高校)の免許も理科以外なら選べるし、先輩もやさしくて、これで良かったと思っています。(他の専攻に行けば良かったと思いますか?)いいや、他だっただポツンと過ごしていたと思います。
Mさん:自分も特支は第二希望でした。小学校と特別支援学校の実習、特別支援学級の実習があるけど、教師になりたいので、これで良かったです。
Pさん:いろいろ迷っていた時に、親戚で教師をしている人から特別支援教育はこれから大切と助言されて、興味を持つようになりました。
・・・・2年生の話を聞いてみて、いつもお昼休みに集まってご飯を食べていたり、空き時間に一緒に勉強したり、かなり同級生や先輩後輩の交流が盛んな専攻だと改めて思いました(Senga)。お昼休みのインタビューへのご協力、ありがとうございました。
札幌校特支への受験に関する質問その31
A. 特別支援教育専攻では、障害のあるお子さんが大学の臨床スペースに通って来ますので、学部1−2年生から個別・集団臨床という演習授業を選択すれば、教育実習が本格的に始まる前から子どもや保護者とふれあう経験を積む事も可能です。
北教大札幌校では、1年生に基礎実習があり、小学校と附属小学校、小中学校の特別支援学級、さらに秋にも附属小学校の授業参観と校内見学の機会があります。またサークルでは、地域の子ども達と放課後や長期休みに遊ぶ活動を行っているところもあります。
「フィールド」の単位として公立学校(小学校、中学校、高校、定時制・単位制高校、特別支援学校)にボランティアに行く機会もあり、実際の教育現場にかかわりながら、大学で学ぶことになります。
大学には、各校から「こんなボランティアに来てほしい」と学生さん宛に募集のお知らせが貼り出され、そこから自分の通いやすさや時間割との兼ね合いを考えて選んでいます。
身近にいる障害のある人、高齢者、学校で困難のある人の立場になって考えてみたり、その人に直接関わって様々な視点から物事をとらえること、新聞を読む際にも当事者の気持ちを想像して読むと、柔軟な力がくつと思います。
札幌校特支への受験に関する質問その30
Q.幼稚園や保育園の特別支援教育に興味があります。幼稚園教諭と保育士の資格を取ることは出来ますか?
A.札幌校では希望すれば幼稚園の教員免許を取ることが可能です。四年時の9月に札幌市内の幼稚園で3週間の教育実習があります。
保育園の資格は、大学の単位は対応していませんので、自分で勉強することになります。過去には自主的な試験勉強をしていた四年生が3名ほど保育士の国家試験を受けていました。それぞれ幼稚園と学童保育、特別支援学校の仕事に就きました。
3年前に保育士試験に合格した学生さんの話では、大学の授業でも幼児教育や乳幼児の発達心理、運動発達の勉強をしていたので、保育士資格の参考書や問題集を理解しやすかったそうです。
ただ、卒業して保育園に勤めることが第一希望であれば、保育士の養成課程のある専門学校や大学へ進学した方が保育の専門的な勉強ができると思います。
札幌校特支への受験に関する質問その29
Q. 先輩方が札幌特支に決めた理由は何ですか?
A. 最も多いのは、特別支援の教師になるために少人数で充実した環境下で学べるという理由です。とくにトランポリンや様々な活動が可能なミニ体育館は、本州の大学や運動療法の専門家が視察に訪れるほど充実しています。
「札幌校に来て、特支だけの臨床スペース(ミニ体育館、プレイルーム、複数の個別指導室)や各研究室のゼミ室を見学したことが決め手になりました」(4年男子、1年女子)
「オーキャンで初めてトランポリンを飛んで、ここしかない!と思いました」(1年男子)
「ほくとくネットで調べて、充実した環境やアットホームな雰囲気が伝わってきたので、オーキャンには行かず受験を決めました」(1年女子)
ほかにも、「大学の先生と学生との距離が近いことも学びやすい環境だと思いました」という声も聞きました。
札幌校特支への受験に関する質問その28
A. 学年によって、ばらつきはありますが、「手話」「よさこい」「「女子ラクロス」「ダンス」「軽音楽」「アダプテット・スポーツ」「吹奏楽」「混成合唱団」「サッカー」、子どもと遊ぶサークルなど、人によっては2つのサークルで活動するなど、様々です。
特別支援教育は単位が多いのですが、メリハリのある大学生活を楽しんでいるようです。
札幌校のキャンパスガイドの最後の方にも一覧が載っているので参考にしてみて下さい。(2019年度版では32-33ページ)
札幌校のホームページの学生生活→課外活動のページにもサークル一覧が乗っています http://www.hokkyodai.ac.jp/sap/student/circle.html
オープンキャンパスや大学祭で来校した際には、講義棟2階と1階にあるサークル用の掲示板をご覧になると、雰囲気が少し伝わってくると思います。
またサークルによっては、部員を勧誘するために様々な情報発信をしているようです。
札幌校特支への受験に関する質問その27
Q.将来、特別支援の先生になりたいと思っています。高校生のうちに受験勉強以外でやっておくべき事は何かありますか?
A. 特別支援教育の先生になるための専門的な勉強は大学に入学してから始まりますが、高校生のうちに大事にしてほしいことは2つあります。
1つめは、自分が好きな教科で学ぶ楽しさ、ワクワクする経験をすることです。国語、英語、数学、社会、理科、図画工作、家庭科、体育など、教科は何でも構いません。特別支援教育の対象になる子ども達は、障害に起因する学びにくさや、失敗経験からくる苦手意識を持っていることが多くあります。そんな子ども達に学ぶ楽しさを伝える先生の存在はとても大切です。好きな教科のさらに知りたい部分を深堀りして調べたり、関連する本を読んでみる。また学校で自分が得意な教科を他の人に教えてみたり、分からないと言っている友達に助言してみるなど、自分とは異なる理解の仕方をする人を少しサポートしてみるのも良い経験になるでしょう。
2つめは、周りの人に対して自分で壁を作らず、偏見や先入観なく人を見る目を育てることです。様々なタイプの人と話したり、一緒に活動できるような柔軟な感覚を磨くことです。これには、障害のある人だけでなく、外国人や異なる言語や文化をもって暮らす人、性的マイノリティ(LGBT等)、自分とは年齢が異なる人も含まれます。人間の多様性を頭で理解するだけでなく、自分の身の回りにいる多様な人々を理解し、一緒に生きていく感覚は、特別支援の先生になるために重要な要素です
特別支援教育の対象になる子どもや保護者は、個性的な人、ユニークな人がたくさんいます。人がもつ個性を「変だ」と距離を置くのではなく、「面白い人だな」「個性があって素敵だな」と思えるかどうか。障害のある人が書いた自伝や本を読むことも勉強になるでしょう。
札幌校特支への受験に関する質問その26
Q.大学院へ進学する人はどれくらいいますか?
A.学部の4年間の最後に卒業論文を書いて、まだ勉強したいと思う人は、大学院を受けます。札幌校の特別支援教育専攻では、専攻生の25-26人中2-3名、全体の約10%くらいが大学院への進学を選択しています。
最も多いのは北海道教育大学ですが、過去には他の国立大学(筑波大学、千葉大学、横浜国立大学等)に進学した卒業生もいました。札幌校では2018年現在、9月と2月に大学院入試を行っています。
札幌市の教員採用試験に合格すると、大学院の修士課程にあたる最大2年間は待ってくれる制度があります。この制度を活用して、教採合格後に大学院へ進む場合や大学院の1年目に教採にチャレンジして合格後、1年間は待ってもらって教職に就くケース、大学院の2年目に教採試験や就職試験を受けた場合は、3月の修了後に就職します。
学部で取得した特別支援学校1種の教員免許は、大学院を出ると専修免許という専門性が高い免許になります。
特別支援教育専攻の卒業論文は、しっかりと研究の基礎に取り組みますので、大学院へ進みたい人にとっても学ぶことが多いと思います。
札幌校特支への受験に関する質問その25
A.北教大札幌校の特別支援教育専攻では、小学校2種と特別支援学校1種の教員免許が必修のため、卒業するためには取る必要があります。
(免許領域は知的障害、肢体不自由、病弱)
多くの特別支援学校(養護学校等)は、小学部・中学部・高等部が設定されていて、教育実習でどの部に配属されるかは、実習校が決める事になります。
将来、中学校か高校の先生になるとしても、6歳から12歳の小学校の段階を勉強し、実際に実習を通して接してみると、中学生・高校生を見る目も変わってきます。
例えば、中学生を前にして「今は声変わりもして少し背伸びをしているけど、数年前は小学生だったんだな」と分かり、小学校の担任の先生からの引き継ぎ資料を読んだ時にも、具体的なイメージを伴って理解できるでしょう。
また、中学生や高校生であっても、学習の遅れが生じていて、小学校の教科学習が必要になる場面が必ず出て来ます。
その時に、特定の教科免許しか持っていない先生では指導が難しくても、小学校の全教科を教えられる先生がいれば、より効果的な教育ができるというメリットもあります。
札幌校特支への受験に関する質問その24
Q. 札幌の特支4年生に、実際の大学生活などの話を聞いてみたいと思いました。
A. 卒業論文を提出した4年生に、1年生からの4年間を振り返って話を聞いてみました。下の写真の左からBさん、Aさん、Cさんの4年生(女子)3名です。
<プロフィール>
Aさん:岩見沢東高校を卒業後に現役で入学。
4年間で取得見込みの教員免許は、特別支援学校1種、小学校1種、中学校1種(英語)、高校1種(英語)。その他、日本語教員養成科目単位修得証明書を取得。3-4年生の1年間には韓国の大学に交換留学した。サークルは、minapa(国際交流サークルで留学生をサポートする)で活動。大学卒業後は、関東の国立大学の大学院へ進学予定。
Bさん:札幌第一高校を卒業後、1浪して入学。
教員免許は、特別支援学校1種、小学校1種、中学校1種(英語)、高校1種(英語)、図書館司書。サークルには入らず、ボランティア活動や大学の臨床活動に力を入れた。趣味は海外ドラマや映画の鑑賞。大学卒業後は、札幌市小学校の教員(特別支援)(教員採用試験に合格)。
Cさん:札幌東高校を卒業後、1浪して入学。
教員免許は、特別支援学校1種、小学校1種、中学校1種(数学)、高校1種(数学)。大学では、よさこいサークルで活動し、児童養護施設の学習支援ボランティアに参加。趣味は古着屋めぐり。大学卒業後は、北海道の特別支援学校(高等部)の教員(教員採用試験に合格)
<1年生の思い出>
Bさん: 浪人で不安だったけど(特支の同期に)6人もいた!入学後の講堂の説明会で隣の席の子が浪人だった。それで仲良くなったんだよね。
Cさん:しかも2浪も1人いたから、上には上がいると思って元気がでた。
Aさん:1年生の時はアルバイトをたくさんやっていました。塾の講師を週に4回も入れていて、友達と遊ぶ時間もなかった。今思うとシフトの管理がうまく出来なかった。でも夏に韓国へ行きたかったので頑張って働きました。
Bさん:1年生の時は、ほとんどの授業が特別支援教育専攻生で一緒だったので、修学旅行みたいに仲良かった。
Cさん:1年生のことはあまり覚えていないけど、一人で自転車に乗って1時間半くらいかけて銭函の海に行きました。途中でビーサンの紐が切れてしまい、裸足で帰ってきました。その時は大変だったけど、面白いネタができたなーと思いました。
Bさん:学園祭のクレープは専攻企画で毎年やっているけど大変だったね。
Cさん:私たちの時は、焼きリンゴカスタード、チョコバナナ、イチゴジャム、抹茶白玉あんこ味の4種類を作ったけど、すごく売れました。
<2年生の思い出>
Aさん:初めてのふじのめ実習(附属小学校・中学校の特別支援学級:3週間)で、みんなの本性が分かる。毎日、追い込まれていた。
Cさん:一つの指導案をみんなで作る形だったので、いろいろありました。自分が担当する研究授業の教科を決めたりした。
Bさん:参観を含めて1日中、立っていて疲れる仕事だと思いました。
Aさん:でも疲れた顔で遊んでいたら、子ども達も見えない空気を感じて楽しめていないと(担任の先生に)注意されたりした。
Cさん:初日にバインダーを持って行って、それをずっと手に持っていたら注意された。それで子どものことが見れるのかな?と注意された。1週目の観察実習では、子どもの行動の意図を読み取って書くことが難しく、時間がかかった。
Cさん:放課後に、「今日この子は何をやっていた」とか(実習生同士で)情報共有をすごくやっていた。指導案の書き方、言葉の使い方を一番教えてもらいました。教師がどう促すのかを書いたりした。
Bさん:それまでは私が受けてきた授業は受け身だったけど、(実習では子どもへの)発問を考えることを学んだ。メインの教師をサポートするST(サブティーチャー)は難しかった。MTのねらいを理解していないと、うまく動けない。今だったら、もっとうまく出来ると思う。
<3年生の思い出>
Aさん:あの2年生の実習(ふじのめ実習)があったから、3年生の附属小学校は普通に寝られたので大変ではなかった。高等養護学校は、授業は毎日3つもやって大変だったけど、指導案は詳しく作成しなくても良かった。でもつい、1対1の発問になっていて、全体に広げることが大変だった。実習の後は韓国へ留学する準備等をしていました。
Bさん:高等養護学校の実習が楽しかったので、特別支援の教員になろうと決めました。小学生には悩みは聞かれないけど、高等養護学校の生徒は年齢が近いせいか、将来のことを相談してくれた。最後の感想では、「先生の授業は難しかったけど、将来は絶対使うと思いました」と書いてくれて嬉しかった。また高等養護学校の実習担当の先生も頑張っていたらほめてくれて励みになった。
Cさん:難しくても(生徒が)感想を書いてくれたのは嬉しいね。特別支援の実習が楽しかったので、(教採では)道の高等部(特別支援学校)を受けようと思いました。小学校の実習では、1-2時間しか寝られない日もあったり、指導案がうまく書けなくて、予想される反応の子ども達の発言も思い浮かばずに苦労した。
(特別支援学校の)高等部の生徒が悩んでいる姿を間近に見たり、素敵な担当の先生に出会えました。その担当の先生の授業は、その子たちに意図をもって接していて、すごく練った無駄のない授業でした。いろいろ実習生の私に任せてくれて、朝の会や帰りの会もやらせてくれました。
<特別支援教育専攻に入って良かったこと>
Bさん:この専攻でないとやっていけなかったと思います。
Cさん:先生方がやさしい。少人数なので良い。特士的な視点があるから、話していて楽しい。
Bさん:「自閉っぽいよね」「ちょっと多動っぽいよね」とお互いに言い合って笑っているのは特別支援の特徴かもしれない。誰でも少しはあてはまる。
Aさん:いろいろな教科の免許(理科以外)がとれて、留学もできるのはすごいと思う。
Bさん:教員採用試験の面接練習では、みんなで集まって練習したね。集中して勉強したいときは個別室が空いているときに使えたし、特支はたくさん場所があって充実していた。
Cさん:副免で(他専攻に入って)特別支援の免許を取るより、教員になるにあたって特別支援教育が根本にあるのは心強い。
Aさん:(集団の)中にとけ込めない子と一緒に仲良くなれる。普段はしゃべれない子や集団に入れない子と関わったり、目が行くのは特別支援専攻だからだと思う。
Bさん:中心にいる子はおいていて、はじっこにいる子に自然と目が行く。気になってしまう。
インタビューを終えて・・・
特別支援教育専攻の4年生は、困難がある子、うまく集団に入れない子の対応を考えることが自然に身についていることが分かりました。
4月から教員や大学院へ進学してからも活躍を期待しています!
札幌校特支への受験に関する質問その23
Q 雪国に住んだことがないのですが、本州から来て一人暮らしをしている人はいますか?
A. 特別支援教育専攻には、関西・関東等に実家がある学生さんも来ています。札幌のアパートはほとんど石油ストーブ(まれにエアコン)が備え付けてあり、外に通気口や灯油のパイプもつながっていて、灯油業者さんが外のタンクに補充した分だけ請求書が届きます。自分で灯油を注ぎ入れるようなタイプは、まずアパートにはないでしょう。
外はマイナス10度で厚手のコートを着ていても、室内はとても暖かく、学内でも軽装で過ごす学生さんの姿を多く見かけます。
写真は、1月の札幌キャンパス風景です。北教大札幌校では、公用車や大学バスのドライバーさんが冬期にはブルトーザーや2種類ほどの除雪機をフル稼働して、学内の雪をきれいに排雪してくれます。人が歩く場所もしっかり確保されています。学内は2階ですべてつながっているので、どんな時間割でも帰宅時まで外へ出る必要はありません。
大学の眼の前にはバス停もあるので、安心して来て下さい。
札幌校特支への受験に関する質問その22
Q.人工知能(AI)やロボット開発が進むと、一般の学校の先生や特別支援の先生は必要なくなったりしますか?まだ先のことなのですが、教員の仕事が将来なくならないのか、知りたいです。
A. 確かに最近、人口知能によって事務仕事が減ったり、大手銀行の人員削減が話題になっています。結論から言うと、教員を補助するロボットが登場することはあっても、ロボットが担任の先生になるという状況はないと思います。一般的にロボットが得意な事は、特定の分野の専門的な情報を提供したり、短い外国語の翻訳をしたり、特定の部品を製造したりすることです。これに対して教員の仕事は、多種多様な内容から成り立っていて、ロボットに代替することは非常に困難です。
具体的には、様々な素材・道具を扱う授業で子どもと一緒に活動したり、休み時間にはボール遊びや鬼ごっこをしたり、給食の配膳や自分で食べられない子どもの介助や教室の掃除、校外学習の引率などがあり、身体的な活動も含めてかなりの種類の活動に従事しています。さらに、子どもの着替えや持ち物を揃えることを手伝ったり、運動会や学習発表会、入学式・卒業式の準備などもあります。これらの多様な機能を1台のロボットにやってもらおうとすると、ヒト型に近い万能ロボットが必要になり、学校や子どもの個人差にも対応した動き、プログラムを組むのは途方もない労力と費用が必要になり、現実的ではないでしょう。
将来的には、連絡帳のやりとりのWeb化、保護者面談の一部がスカイプになるとか、宿題の提出がWeb化してパソコンやタブレット端末で課題をやることはあるかもしれません。セキュリティがしっかりした連絡帳アプリが開発されたら、自治体が導入して学校で使われるようになったら便利になりそうです。
また、見守りロボットがいて、先生がいない休み時間やお昼休みに学校の様々な場所で異常を感知して知らせることや、子どもの体調の変化を教員に知らせるような役割は可能性があります。
特別支援学校や特別支援学級でもIT化の流れの影響から、授業の内容を先生がパソコンで作成しておき、パワーポイントやスクリーンに提示したりすることは普通になってきました。インターネットの活用も授業で取り入れられています。
技術の発展は日進月歩ですから、みなさんが教員になる頃には驚くような支援技術が開発されてるかもしれませんね。
札幌校特支への受験に関する質問その21
A. 二次試験の小論文の廃止は、いろいろな背景があるのですが、以前から高校や受験生の声として、「対策がしにくい」と言われていました。
小論文は、教育大に入ってから実習で手書き(実習記録や黒板の文字・板書)の機会が多いため、とても意味があったと個人的には思います。
大学全体として小論文から科目の試験に変更する際に、特別支援教育専攻では、今後のグローバル化社会では英語は必須、国語か数学のどちらかの科目は、しっかり勉強してほしいと話し合いました。
これでは文系か理系なのか分からない!という受験生の声が聞こえてきそうですが、特別支援教育の学校現場では、すべての教科が様々な先生たちによって担当されています。
特別支援学校・学級のうち、とくに肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、病弱の種類では、中学・高校段階の教科教育や受験指導も行われています。
入学の段階から文系か理系かに絞ってしまうと、特別支援教育の教員養成としての役割を大学が果たせなくなってしまいます。
二次試験で数学か国語のどちらを選んでも有利・不利はありませんので、ご自身の成績や状況に合わせて選択してください。
札幌校特支への受験に関する質問その20
(オープンキャンパス時の見学で)研修や資格など、ゆとりを持って勉強できる面では有利だな、と思いました。
A. 札幌校の図書館は、講義棟の2階が入り口になっており、一般市民も現住所が確認できる身分証明書(運転免許証・学生証・保険証等のいずれか)の提示があればご利用になれます。
一般市民の利用案内はこちらをご覧下さい↓
札幌館一般市民利用案内
開館時間:月曜~金曜日:8:30~22:00
土・日曜日,祝日,休日:10:00~17:00
- 休館日:年末年始、入学試験・行事実施に伴う休館日、館内図書整理等に伴う臨時休館日
※臨時休館の可能性もありますので、訪問前には開館カレンダーをご確認下さい
札幌・開館カレンダー
札幌特支への受験に関する質問その19
A.北教大札幌校の特別支援教育専攻では、2年生の1月2−3週間かけてゼミ自由見学・相談を行い、2月上旬には各教員から研究室紹介のゼミオリエンテーションがあり、3月中にゼミの所属先が決まります。
ゼミは、簡単に言うと少人数の勉強会・研究会です。特別支援専攻の6つの研究室の3-4年生は、各学年で3-7人程度に分かれて研究室ゼミに入ります。自分が興味のあるテーマを見つけ、それに関する論文を読み、さらに分からないことを調べて、ゼミで報告します。
研究室によって発表の頻度は違いますが、共通する点は、大学教員やゼミ仲間との議論によって、自分の考え方が深まったり、気づかなかった観点から調べるきっかけが生まれます。私大と国公立の大学教育の最大の差は、このゼミ活動にあると言っても良いでしょう。
一人だけで調べても、ネット検索や1−2冊の本を読んで分からなくなって終わってしまうでしょう。幅広い知識も必要ですが、専門家と言える核となる領域は大学でしか学べません。
ゼミでは、3年生で調べたテーマをもとに、4年次の卒業論文の研究へとつなげていきます。初めて論文を書くので苦労しますが、自分で知りたいテーマを選び、卒論が終わる頃にはかなり高度な専門性を身につけることになります。
そして苦労をともに過ごした仲間が、一生の宝物となるのです。
札幌特支への受験に関する質問その18
A. 札幌校の学生達は、3年生の6−7月頃、ちょうど教員採用試験の1年ほど前から「ソワソワ」し始めます。
4年生の5月に教員採用試験の申し込みをする前に、「小学校の特別支援学級」「中学校の特別支援学級」「特別支援学校の小学部OR中学部」、「特別支援学校の高等部(高校の特別支援教育)」、または一般の「小学校」「中学校」などを選んで対策を始めなければなりません。
教育実習は、3年生の5月から12月にかけて小学校と特別支援学校の2種類に3週間ずつ行きますので、その過程で「自分はどこの校種の教師になりたいのか」、考えていきます。
小学校は「6年間という人生でも一番長い教育期間でじっくり子どもの成長を支援したい」という人、「思春期の悩みが多い中学校の生徒の力になりたい」「卒業後につながる大事な時期だから高等部にしたい」など、自分なりの理由を見つけて決めているようです。
まさに将来に向けた大きな選択をするわけですが、悩んでいる時期にはゼミの先生や同学年の仲間に相談したり、お互いに書いた履歴書や志願理由書などを読み合って、放課後や空き時間に熱く語り合う姿がみられます。
札幌特支への受験に関する質問その17
A.学年によっても傾向が異なりますが、おそらく7割くらいは札幌市内に自宅があり通っています。でも道内外の地方から出てきて寮に住んでいる人、あいの里にアパートを借りている人、中央バスで1本で大学前まで通える麻生や新琴似に住んでいる人もいます。
また、近くはありませんが、恵庭や千歳、岩見沢、江別、小樽から通っている学生さんも(現在・過去を含めて)いました。
雪がない地方から受験に来た人は、8月のオープンキャンパスと2月の真冬の雪の落差に驚いたと思います。
こんなに雪が多くて生きていけるのでしょうか? と4月に入学してから不安に思う人もいるでしょう。
札幌とあいの里を結ぶJR学園都市線は大雪や強風でよく止まる事があります。
でも大学の前まで来る中央バスは、めったに不通になることはありません。
もし、下宿を考えている場合は、大学から徒歩圏内か、バス1本で通える場所に住むことが現実的かもしれません。
ちなみに札幌校は、一度建物に入ってしまえば講義棟・食堂・売店・図書館・体育館・研究室も廊下でつながっているので、帰る時まで外に出る必要がない造りになっていて、暖かく過ごせます。
札幌特支への受験に関する質問その16
学年や個人によっても意見が分かれるところですが、卒業を間近に控えた4年生3名にインタビューをした内容を紹介します。
Aさん(国語免許):「特支に入って良かったと思うことばかりです。入学前は国語が好きだったので基礎専攻にしようと思いましたが、少し学力が足りずに第二希望の特別支援に入りました。国語の免許は選択で取得しました。4月からは特別支援学級の教員になります」
Bさん(家庭科免許)「確かにほかの専攻より単位が多くなりますが、ほかの専攻に入って教科の免許をとって特別支援もとるなら同じことだと思います。3年生から始まる少人数のゼミは恵まれています。」
Cさん(家庭科免許)「特支で大変だったことは特に思いつきません。ほかの専攻では介護等体験実習(小中の必須実習)に行くけど、私たちは特別支援の専攻なので免除されていたし、特支は2年生から3週間実習があったけど、3年生の小学校が初めての実習になるよりは早めに慣れておいてよかったと思います。充実した4年間でした!」
札幌特支への受験に関する質問その15
A. 学部2年生の13名に現在の状況を尋ねてみました(2017年1月現在)。
13名中アルバイトをしているのは12名、今までしたことがない人は1名でした(自宅生)。
2年生13名のアルバイトの内訳は(掛け持ちも含む)以下の通りです。
・家庭教師・・・3名
・塾講師・・・・2名
・コンビニ・・・2名
・居酒屋・飲食店・6名
・洋服屋・・・・1名
・映画館・・・・1名
・スキーのインストラクター・・1名
全体として、飲食店が最多ですが、半数近い学生が家庭教師・塾講師をしています。
これは、「教えることが好き」「子どもが好き」「教師になる前に経験を積みたい」という教員養成課程の学生の特徴かもしれません。