雨野カエラのエッセイ
041 想像力と会話
041 想像力と会話
From 雨野 To 齊藤 (2004年7月)
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A「××君のこと知ってる?」
私「はい」(知ってる)
A「○○に就職したんだよね」
私「うん」(ただのあいづち、知らない)
A「知ってるんだ」
私「、、、」
(僕が知っていることが既定の事実なら僕はどこでそれを知ったのだろうか、と考えている)
会話は進みやがて食い違う。
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A「函館のご両親は元気?」
私「、、、はい」
(函館に両親はいない。親戚はいるがその事をAさんにはいつ言っただろうか。誰か他の人の両親が函館にいるのだろうか。とにかく両親は元気だ)
A「こちらには来ないの?」
私「鼓膜の手術をしてから飛行機に乗れないんです」
A「函館から飛行機???」
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親知らず抜歯
歯科医「痛かったら教えてください」
私(ちょっと痛くなってきた。普通はこれくらいで言っていいのだろうか)
歯科医「もう少しですよ」
私(かなり痛くなってきた。これは一般的に、言ってもいいレベルかもしれない)
歯科医「はい、我慢してください」
私(とんでもない痛さだ。これは言わなければ)手をあげようとする
歯科医「これで最後だから動かないで。我慢して」
私(え!ガマン?そうなの?)限界越え記憶なし。数か月痺れ残る。
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ある会議
一同 活発な議論。
A「では雨野さんはどう思いますか?」
私「(熱弁)」
一同「、、、」
僕が何かいうと賛成も反対もしてもらえないのですがどうしてでしょうか?
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雇用主との会話
主「何を考えているんだ」
私(説明)こわくなる。
主「そんな事を聞いているんじゃない」
私(さらに資料や事実を並べる)かなしくなる。
主 怒る、やがてあきれる。
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とにかく相手の意図を読み違えるみたい。
想像力の障害とはこのことでしょうか?
これは自閉と非自閉の文化の違いではなく、想像力の機能の問題のような気がします
MRI でわかりますか?
「情報意図」は受け取れるけど「伝達意図」を受け取っていないのでしょう。
動物は、この二つがもしかしたら分かれていません
だからコミュニケーションがとれます。
人間はウソツキだなー。