2019年11月の記事一覧
ドイツのインクルーシブ教育と障害児者の余暇・スポーツ
明石書店から刊行されました。
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ドイツでは、インクルーシブな社会形成に向けた取り組みが進むとともに、シリア難民の大量流入などの大きな社会変動が続き、教育や地域スポーツの取り組みも大きな変化を迫られてきた。本書は、「多様性(ダイバーシティー)へのドイツ社会の対応」という視点から、ドイツ・ベルリン市州とニーダーザクセン州を中心に教育と地域の余暇・スポーツの取り組みについて紹介するものである。
ドイツのインクルーシブ教育と余暇・スポーツについて書いた前著「障害児者の教育と余暇・スポーツ-ドイツの実践に学ぶインクルージョンと地域形成-(2012)」から7年。その後の動向を中心に現地の情報と取り組みを伝える。
目次
はじめに
第1部 ベルリン編
-新しい学習指導要領の導入とインクルーシブ教育の深化
第1章 ドイツのベルリン市州におけるインクルーシブ教育
第2章 フレーミング基礎学校におけるインクルーシブ教育の授業づくり
第3章 フレーミング基礎学校におけるインクルーシブなスポーツ授業
第4章 視覚障害特別支援学校と地域スポーツクラブの連携
第2部 ニーダーザクセン編
-インクルージョン時代に合わせた地方の学校と地域の変革
第5章 インクルーシブ教育の推進と特別支援学校のセンター的機能の拡大
第6章 地方都市ゼルジンゲンの基礎学校におけるスポーツ活動-多様なニーズへの対応と学校づくり-
第7章 リンデン特殊学校とローテンブルガー・ヴェルケ-学校と地域の余暇・スポーツ連携-
第8章 「森の幼稚園」における教師と子どもたちの関わり-「自己形成空間」という視点から-
第9章 ドイツにおける学校教員のキャリア形成
第3部 ドイツにおける本人主体の余暇支援とスポーツ
第10章 障害者のスポーツ参加の動向と支援環境-アスリート支援と地域スポーツ-
第11章 ドナースマークによる余暇支援プログラム-ガーデニングと旅行支援-
第12章 地方小規模集落におけるスポーツクラブ-クラインメッケルゼン村のクラブづくり-
おわりに