ご参加いただいた皆さん、ご協力いただいた保護者・自治体・学校関係者の皆様、本当にありがとうございました。心より御礼を申し上げます。
当日の様子を、釧路校特別支援教育研究室HPで紹介しています。
こちら をご覧ください。
特別支援教育専攻・分野が参加する北海道教育大学オープンキャンパスの日程は以下の通りです。
どこのキャンパスを選ぶのか迷ったら、実際に行って比べてみよう!
7月20日(土)函館校
函館校のオーキャン情報リンク
7月21日(日)釧路校
釧路校のオーキャン情報リンク
7月27日(土)旭川校
旭川校のオーキャン情報リンク
7月28日(日)札幌校
札幌校のオーキャン情報と申し込み
日時:令和5年11月23日(木)勤労感謝の日 9:00-12:00
札幌市中央区北4条東6丁目 TEL(011)251-1815
地下鉄東西線「バスセンター前駅」8番出口徒歩10分
参加対象:おもに幼小中学生/特支・特支学級、特別支援学校等の児童生 徒
(きょうだいやお友達も歓迎です)
上履きは各自ご用意ください。
<無事に終了しました!>
参加者総数115人(うち子ども61人)+学生40人
(当日受付もしますが、人数把握のためできるだけ事前に申し込みをお願いします)
通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査が10年ぶりに行われ、12月13日に文科省が調査結果を公表しました。
すでに報道にある通り、公立学校の小中学校では、学習または行動面で著しい困難を示す児童生徒が8.8%も在籍している可能性が示され、10年前より2%程度増えています。
以前より海外の取り組みや研究から、学習障害・ADHD(注意欠如多動性障害)・知的障害を伴わない自閉症の子どもだけでも、1割程度はいることが示唆されていましたので、日本だけが多いわけではありません。
この調査を受けて、今後は小中学校の学級定数の見直しや様々な支援や配慮のあり方の議論の契機になることを願っています。
詳細は添付ファイルをご覧ください。
R4文科省調査.pdf
①Twitter「いいね!・リツイートで、参加しよう!」
●パラサポ公式アカウント
⇒ https://twitter.com/parasapo
初心者大歓迎!パラリンピックを楽しむための基本情報から、メダリスト情報、現地の選手の声もお届け
●パラサポOEN2020アカウント
⇒ https://twitter.com/oen2020
パラスポーツを追いかけ続けた記者によるココでしか聞けない!?“ツウ”な現地情報をお届け
②Instagram「ココでしか見られないコンテンツで、大会を彩ります!」
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●パラサポ公式アカウント
⇒ https://www.instagram.com/parasapo/
北教大教職大学院入試説明会
2020年8月29日に開催された特別支援教育コースの説明会資料と動画です
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ドイツでは、インクルーシブな社会形成に向けた取り組みが進むとともに、シリア難民の大量流入などの大きな社会変動が続き、教育や地域スポーツの取り組みも大きな変化を迫られてきた。本書は、「多様性(ダイバーシティー)へのドイツ社会の対応」という視点から、ドイツ・ベルリン市州とニーダーザクセン州を中心に教育と地域の余暇・スポーツの取り組みについて紹介するものである。
ドイツのインクルーシブ教育と余暇・スポーツについて書いた前著「障害児者の教育と余暇・スポーツ-ドイツの実践に学ぶインクルージョンと地域形成-(2012)」から7年。その後の動向を中心に現地の情報と取り組みを伝える。
目次
はじめに
第1部 ベルリン編
-新しい学習指導要領の導入とインクルーシブ教育の深化
第1章 ドイツのベルリン市州におけるインクルーシブ教育
第2章 フレーミング基礎学校におけるインクルーシブ教育の授業づくり
第3章 フレーミング基礎学校におけるインクルーシブなスポーツ授業
第4章 視覚障害特別支援学校と地域スポーツクラブの連携
第2部 ニーダーザクセン編
-インクルージョン時代に合わせた地方の学校と地域の変革
第5章 インクルーシブ教育の推進と特別支援学校のセンター的機能の拡大
第6章 地方都市ゼルジンゲンの基礎学校におけるスポーツ活動-多様なニーズへの対応と学校づくり-
第7章 リンデン特殊学校とローテンブルガー・ヴェルケ-学校と地域の余暇・スポーツ連携-
第8章 「森の幼稚園」における教師と子どもたちの関わり-「自己形成空間」という視点から-
第9章 ドイツにおける学校教員のキャリア形成
第3部 ドイツにおける本人主体の余暇支援とスポーツ
第10章 障害者のスポーツ参加の動向と支援環境-アスリート支援と地域スポーツ-
第11章 ドナースマークによる余暇支援プログラム-ガーデニングと旅行支援-
第12章 地方小規模集落におけるスポーツクラブ-クラインメッケルゼン村のクラブづくり-
おわりに
ドルテッパー・グードルン、安井友康、山本理人、千賀愛:
地域スポーツに変革をもたらす牽引力としてのパラリンピックと日本の取り組みに向けて( The Paralympics as a vehicle for change in local community sport : Developingan Action Plan of APA in Japan)
アダプテッド・スポーツ科学 = Japanese journal of adapted sport science 15(1), 87-96, 2017
2018.2.28 専攻・分野を超えて、釧路校学生30名が取り組んでいる児童養護施設・釧路まりも学園学習支援プロジェクト。今年度の取り組みはこの日が最後でした。
中学生グループは、高校受験を控えた3年生を中心に7名が参加してくれました。いつものとおり、横に学生が座ってプリント学習が中心ですが、受験直前の緊張感をほぐすためか、それとも「活動最終日」を意識してか、少しおしゃべりが多めで、いつも以上に和やかな雰囲気でした。
終了直前、大学4年の学生から「自分は間もなく卒業。いままでありがとう」という挨拶がありました。「卒業したらどうするの?」「●●くんは卒業しないの?」と話題が広がる子どもと学生たち。
一方、参加してくれた子どもたちも、中学卒業と同時にこの「学ボラ」から卒業です。小学校時代から参加してくれている子どもがほとんどで、4年サイクルの学生よりも長くこの活動に参加している子どももいます。
「ありがとう」「頑張ってね…」
お礼を言われたり、”励まされる学生”。玄関先で学生が見えなくなるまで見送ってくれる中学生の姿が印象的でした。
ともに育ちあい11年目の活動が終わりました。
詳細は…https://www.facebook.com/kus.sne.lab/
2018.2.19(月)~22(木) 釧路校特別支援教育研究室2年生12名は、【特別支援教育総合研究】という集中講義を函館市・七飯町で行いました。小渕・木戸口・戸田の3名の教員が引率しました。
19日(月)は、児童自立支援施設・北海道立大沼学園の視察研修でした。
冒頭、大沼学園の佐藤自立支援課長さんより施設概要の説明があり、次に、併設されている七飯町立大沼小学校・大沼中学校鈴蘭谷分校の三谷教頭先生より、学校教育についての説明がありました。その後、各教室や体育館、寮舎の施設見学を行い、「蛍雪寮」の寮長さんから、子どもたちの生活の支援についてお話をお聞きしました。
20・21日(火・水)は、北海道教育大学附属特別支援学校の観察実習に入りました。
学生は、朝から小学部・中学部・高等部に各4ずつ入り、参与観察を行いました。授業への参加とともに、昼休みには一緒に遊んだり、給食を食べたり等、交流しました。
放課後には、附属特別支援学校の先生方にご参加いただき、学部ごとにカンファレスを行いました。学生から、授業のねらいに関する質問や、教師と児童生徒のかかわりについての質問の他、「○○さんはあの時、何を伝えたかったのか?」 「子どもの行動の背景にある理由は?」 「この1年間の育ちは?」等、附属の先生のご指導のもと学生が意見交換を行いました。
22日(木)は、青少年自立援助ホーム・ふくろうの家に伺いました。自立援助ホームとは、「なんらかの理由で家庭にいられなくなり、働かざるを得なくなった原則として15歳から20歳までの青少年達の暮らしの場」です。ホーム長であり、運営するNPO法人会長の竹花郁子さんから、ふくろうの家立ち上げの経緯から現状等を伺いました。
釧路校・特別支援教育研究室では、医学モデルの「障害」だけではなく、多様な子どもや青年の育ちと生活の具体を学び、幅広い知識・技術をもった教師や福祉職の育成を行っています。
学生たちが、ソーシャルインクルージョンを担う主体となってくれることを願っています。
釧路校特別支援教育研究室2年生が参加する「特別支援教育総合研究」の日程・内容が決まりました。
学生12名の他、小渕先生・木戸口先生・戸田先生を合わせた総勢15名で、函館市を中心とした渡島管内で合宿研修を行います。
● 2/19(月) 児童自立支援施設・北海道大沼学園見学
(併設/大沼小学校鈴蘭谷分校・大沼中学校鈴蘭谷分校見学)
●2/20(火) 北海道教育大学附属特別支援学校観察実習(1)
●2/21(水) 北海道教育大学附属特別支援学校観察実習(2)
●2/22(木) 自立援助ホーム・ふくろうの家見学
2月5日に事前学習を行い、研修にそなえます。
釧路から函館まで、高速道路を使うと片道8時間弱。北海道を東から西南へ横断する旅を伴う研修です。
現地での様子はあらためてお知らせします。
以下は、このあと釧路市が主催する事業に、教育大釧路校の学生がボランティアとして参加するものです。
ボランティアのとりまとめを特別支援教育研究室の教員が行い、学生が参加しています。
①釧路市障がい者芸術作品展 ~藤井雅之氏 パソコンアートと共に...
芸術作品展のご案内等を担当します。
■日時:2月3・4日(土・日) 午前10時~午後6時※4日は午後4時まで。
■場所:釧路市観光国際交流センター
■主催:釧路市福祉部障がい福祉課ほか
②3歳児健診事後教室 21’s club ボランティア
3歳児親子との楽しく遊びます。
■日時:1/31(水)外遊び、2/14(水)おひな様作り、3/7(水)運動遊び
■場所:釧路市役所防災庁舎4階 健康推進課ホール
■主催:釧路市こども保健部健康推進課
③不登校児支援・ファーストステッププログラム
学校に行くことが難しい子どもたちと過ごします。
■日時:月~金、平日の午前で学生が希望する日(1日からok)
■場所:釧路こども家庭支援センター
■主催:釧路市教育委員会教育支援課ほか
こんな授業に取り組んでいます…「特別支援教育総合研究」
(地域学校教育専攻・特別支援教育研究室/2年生)
この授業では、函館市にある附属特別支援学校の観察実習他、その地域にある関係機関(学校や児童福祉施設等)を訪問して、釧路にいるだけでは学ぶことができない多様な学びに取り組みます。
昨年2016年度は、知内町立知内小学校の見学及び保護者との懇談、附属特別支援学校での参与観察、児童心理治療施設(情緒障害児短期治療施設)バウムハウスと併設されている小中学校の見学を行いました(写真)。
今年度は、2月19日(月)から5日間の予定で、附属特別支援学校の参与観察の他、児童自立支援施設・大沼学園の見学及び併設されている小中学校の訪問、自立援助ホーム等の見学を予定しています。
詳細が決まり次第、あらためてお知らせします。
https://www.facebook.com/kus.sne.lab/
HATOプロジェクトの教職員PD研修プログラム
平成29年11月16日(木)13:00~14:30、北海道教育大学札幌校 208教室において、札幌校の授業(以下授業科目)を活用した教職員PD研修プログラムが実施されました。
特別ニーズ教育史(札幌校・専門科目)の講義を担当する札幌校の千賀先生による「インクルーシブ教育と障害に対する合理的配慮について」の講義に、多くの大学教職員が研修の一環として参加しました。
※PDとは,プロフェッショナルディベロップメントの略で,教職志望の学生の教育と学習支援を中心に置きながら,教師教育(教員養成教育と現職教員教育)ならびに教育支援者等の専門職性向上に携わる,教職協働による大学教職員(附属学校教員を含む)の職能開発,教職員の専門職化を目指した自律的・内発的な活動を指すものです。
大学生の長~い夏休みを終えて、児童養護施設の学習支援活動を10/11(水)から再開しました。
へき地校体験実習等によって欠席する学生も多く、参加した学生は25名でした。
いつもどおり、小学校低学年・高学年・中学生の3グループに分かれて活動しました。
写真は、低学年のグループのレクリェーションです。「カベ鬼」の後、個別のあそびをしました。子ども一人に学生が一人以上つき、ゆったりと子どものペースで初日の活動を終えました。
また、高学年グループでは、「都道府県かるた」で楽しみながら学びました。取るだけではなく、読み手も交代で子ども達が担いました。
「教員養成大学の学生が子どもたちにできることは何か?」
それを考えながら、地道に取り組んできた10年。この後2月末まで、毎週水曜日・16回の訪問を予定しています。
日本特殊教育学会にて研究の発表
9月16日(土)~18日(月)、名古屋で行われた日本特殊教育学会において、本校の学校研究に関する自主シンポジウムを行いました。
「生活を豊かにする授業づくり ~知的障がい教育における主体的・対話的で深い学びの具現化をめざして~」というテーマで開かれたシンポジウムには、40名ほどの参加者に集まっていただきました。「授業における分かる状況」「授業内での思考を働かせ自主的に行動するためには」という視点で、話題提供を行うことができました。
また、今回は「共生社会の形成に向けた附属特別支援学校の挑戦」という自主シンポジウムにおいて、群馬大学附属、香川大学附属と本校が話題提供を行いました。本校の進路担当者が中心に行う、障がい者アート活動の支援について発表を行いました。
自分たちの行う取組を多くの関係者に知っていただきながら、たくさんの御意見をいただきました。収穫の大きい学会となりました。
附属特別支援学校(太田)
附属特別支援学校「きりのめサロン」
8月31日(木)、附属特別支援学校で、本年度1回目の「きりのめサロン」が行われました。
今回は七飯養護学校のコーディネーターの先生から「ことばから考える子どもへの支援」という題目で講演をいただきました。
ことばについての実践に関する悩みは数多く、47名の保育園や幼稚園の先生方からのお申し込みをいただきました。参加してくださった先生方、ありがとうございました。
次回のきりのめサロンも、どうぞよろしくお願いします。
(太田千佳子)
http://actnow.jp/project/ikifuku_basha/うらかわ乗馬療育ネットワーク
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今年10月13日(金)~15日(日)に札幌市で開催される「いきいき健康福祉フェア2017」にて、バリアフリー馬車会を行います。
バリアフリー馬車会は車椅子のまま乗ることができ、誰でも楽しんでいただけます。
今までに開催したバリアフリー馬車会ではこのような感想をいただいています。
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・普段できない体験が出来て良かったです。視力が弱く馬を認識できないのですが、足音が良く聞こえ、良かったです。
・初めての馬車、とても興味深く楽しみにしていました。今日は間近でポニーを見て、力強く馬車をひく姿を見せていただき楽しいひ
とときでした。ありがとうございました。
バギーのまま他の家族も一緒に乗れるなんてすばらしいです!
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昨年度までは国の補助事業を活用して、都市部におけるバリアフリー馬車会を行ってきました。今年度は補助事業も終了し、バリアフリー馬車の輸送や、それを引くことが出来るポニーの借り受けといった開催資金を独自に準備することとなりました。
私たちは馬車会を通して、馬が身近にいない都市部の方々にも、馬が持つ魅力を体験し、乗馬療育を知ってほしい、そして一人でも多くの方に馬と共に笑顔を届けたいと考えております。
当団体ならではのお礼の品も多数ご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。
▼支援の方法等、詳細はこちらをご覧ください。
http://actnow.jp/project/ikifuku_basha/
うらかわ乗馬療育ネットワーク
障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(依頼)
が、出されました。・シットスキー体験と指導方法(屋外で実施予定、30分程度)
・福祉村利用者とのスポーツ交流体験
・各種スポーツ・用具の体験
実践/研究報告
・うらかわ乗馬療育ネットワークの取り組み
・みんなで走ろう「トリム&ラン」!
・精神障害者スポーツの現状と背景
・「北海道における車いすフェンシング」実践報告
・サイボーグのオリンピック「サイバスロン」~最新技術で世界に挑む~
釧路校特別支援教育研究室が主催する「おひさまクラブ」がスタートし、10月15日(土)、11月19日(土)に開催されました。
これは、いわゆる小1プロブレムが懸念されるお子さんとその保護者を対象に、年長から小1までの2年間にわたり、就学接続期支援を行うものです。特別支援教育に携わる大学教員と学生が、地域の保育・教育機関・医療機関と連携しながら進めます。
活動内容は、①親子で楽しく動きながら、人とかかわる力を伸ばすムーブメントタイム、②個人に応じた課題に取り組み、できる喜びを知る個別指導タイム、③心理学的理論に基づいて、子育てのコツを知る親学びタイム、④おやつ作りを通して、最初から最後までやり遂げる力を育てるふれあいタイムの4つからなっています。
初回から、学生と一緒に生き生きと活動するお子さんの様子が見られ、保護者も子育ての悩みを話し合える充実した時間となりました。本活動は、北海道教育大学学長裁量経費の補助を受け、今後、毎月第3土曜日に釧路校キャンパスで継続して行われます。
詳細は… こちら
【記念品について】
ホッピングマットの上でジャンプしたり、片足立ちをしたり、飛び石のように使うことができます。ホッピングマットはやわらかくて不安定なので、自然と体を真っ直ぐ保つ力、バランスを取る力を身に付けることができます。
動物のイラストも描いてあり、子どもたちがどんな遊び方を思いつくのか楽しみです。(池田 千紗先生)
パラリンピックも8日目を迎え、すでに前回ロンドン大会の16個に並ぶメダルを獲得するなど、めざましい活躍を続ける日本勢だが、国別のメダルランキングでは53位と下位に沈んでいる。というのも、今のところ金メダルが取れていないことによるもので、百分の一秒単位の惜しい銀メダルがいくつもあり、何とか悲願の金メダルを、、と応援する毎日である。
前回ロンドン(金5個)の2倍のメダルを目標に乗り込んだリオ大会であったが、目標には黄信号がともっている状況となっている。
一方で、この状況について、一部関係者の間ではある程度予想(覚悟?)をしていた結果と言えるかもしれない。各国がパラリンピックを含めた障害者のスポーツ支援に力を入れるようになったなか、日本はその整備や意識改革に大きな後れを取ったのである。
これまでマスコミも含め、国民の関心は低く、競技に対する認知度も極端に低かった。そのなか、関係者は、手弁当で支援を続け、選手も海外遠征や高額な道具を含めて大きな負担のある中で努力を重ねてきたのである。
昨年から「障がい者スポーツ支援」の管轄も、それまでの厚生労働省から文科省に、そしてスポーツ庁に一元化されることになり、予算も増えては来た。しかし今回のリオには、少々遅きに失した感があるのも否めない。さらにその支援も、現在のところとても充分なものとは言えない状況にある。
またパラリンピックばかりではなく、地方を含めた障害者のスポーツ環境整備の遅れも見逃してはならない。
残りの競技での活躍を期待するとともに、今後に向けた国民全体の意識の変革が進むことを強く望んでいる。
関連記事
パラリンピックの持つ力
リオ・・パラに思う
ロンドン・パラリンピックから
スポーツの祭典:パラリンピックに想いをはせて
論文等
・アダプテッド体育・スポーツに関する国際動向 : アジア・ASAPEの取り組みとソチパラリンピック報告
札幌校の齊藤真善先生から、8月25日(木)に、第66回東北・北海道地区大学等高等・共通教育研究会第1分科会「高等教育における人材育成-大学の国際化と人材養成プログラム-」の話題提供者として「北海道教育大学札幌校における特別支援教育関連科目の必修化の現状と課題」について報告されました。
本報告は札幌校において平成27年度から始まり、今年度より必修化された講義「特別支援教育」における受講者の「事前・事後アンケート調査」の結果及び「理解度テスト」からの分析に関する内容でした。
講義「特別支援教育」の目標は、学生達が教育フィールドで得た体験と、講義内容を融合させ、障害を抱える子どもの困り感や育ちの実際を理解し、教育現場における課題発見及び解決方法の糸口を提供することです。「特別支援教育を学ぶ必要性を感じる」というアンケートに対し、「感じる」(8割)「少し感じる」(約2割)という、ほぼ10割の学生が学ぶ必要性を感じていることからも、これからの教員にとって特別支援教育を学ぶことの重要性が見えてきます。
大学として、学生達が将来、自信をもって指導できるようにするための工夫・改善が、今後も求められるとのことでした。
2016年5月18日(水)、児童養護施設・釧路まりも学園学習支援プロジェクトが開始されました。
今年度で10年目を迎えるこの活動は、年間25回、毎週水曜日の夜18:15~19:15に学生ボランティアが児童養護施設・釧路まりも学園を訪問し、学習支援やレクリェーションを行います。
今年度は、38名の学生がボランティアとして登録しました。
5月18日は、まず体育館に参加者全員がそろい、担当する学生と子どもたちとの対面式を行いました。
その後、低学年はレクリェーション、高学年は学習から始めました。
低学年のレクリェーションでは、「だるまさんころんだ」や「いろおに」などのゲームを中心に行い、子どもたちの元気な笑い声が体育館に響きました。
高学年は、学習の冒頭に「自己紹介ビンゴ」を行い、子どもと学生が「好きな食べ物」や「趣味」などを紹介しあった後、1年間の目標を立てました。その後、学校から出されている宿題や、学生が準備した学習プリントに取り組みました。
子どもたちがいつも楽しみに待っていてくれるこのプロジェクトは、将来教師になろうとしている学生たちを励ますとともに、貴重な学びの機会となっています。
プロジェクトで大切にされている、一人ひとりの子どもたちに丁寧に寄り添い、その内面を想像してかかわる経験や、子どもの生活背景を踏まえた上での支援の構築は、今日の学校現場でも求められる事柄です。
今後も子どもたちへの支援と学生の学びがより豊かになるよう、地道に取り組んでいきたいと思います。
↓活動後の振り返りの様子
2016年4月27日、釧路校では「今、学校の先生に知って欲しい! “性同一性障害”(GID)の子どものこと」と題した学習会を行いました。
学外から学校の先生や保健師、福祉職、保護者等、140名の参加がありました。
今回、話題提供者としてご自身の経験を語ってくださったのは、釧路校に在籍する大学院生の真田さん(仮名)です。真田さんは、からだは女性として生まれましたが、心は男性を自認するGID当事者であり、大学4年生の時に診断を受け、現在ホルモン治療を行っています。
幼少期から男の子と一緒に遊ぶことが多く、スカートをはくことを嫌がったという真田さん。小学校高学年の頃には、体育の授業で行われる「プール」で、女性用の水着を着用することや女性と一緒に着替えることに抵抗を感じ、「体調が悪い」と偽って授業を休みました。中学生になって第二次性徴が始まり、「からだへの違和感」を強めるとともに、周囲が自分をどのように見ているのかということが気になりました。
このように幼少期から悩み苦しみながらも、親や学校の先生には自分のことを話したり、相談することができなかったと言います。その背景には、特に学校において、「女性らしさ」を求められることが多く、自分を否定されているようだったからと語りました。
真田さんは、学習会参加者に向けて、身近なところに自分のようなセクシャル・マイノリティがいることを知って欲しい、性に関係なく一人ひとりの良さを認めて欲しいと訴えました。
質疑応答の後、スクールカウンセラーとしても活動している、釧路校戸田竜也講師から、本当のインクルーシブ教育の実現のためには、旧来の医学モデルによる「障害」のみならず、子どもたち一人ひとりの多様性を理解し、そこにある「特別な教育的ニーズ」を受け止めていかなければならないとの問題提起があり、学習会を終了しました。
文部科学省の調査では、全国の学校で少なくとも606名の性同一性障害の子どもが学んでいます。また、同省は、2015年4月には「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」という通知を出し、学校に具体的な対応を求めています。
北海道教育大学特別支援教育プロジェクトでは、今後GIDのみならず、広くセクシャル・マイノリティの問題の学習・研究を深めていきたいと考えています。
関連ホームページ 釧路校特別支援教育研究室は こちら
北海道教育大学に在籍する性同一性障害当事者の学生に、子どものころにどんなことを考え、悩んできたかなどを語っていただきます。
また、スクールカウンセラーでもある本学戸田竜也講師が解説・コメントを行います。
文部科学省の調査では、全国の学校で少なくとも606名の性同一性障害の子どもが学んでおり、さらに多くの子どもの存在が想定されます。また、学校での具体的な対応も求められています。
学校関係者をはじめ、関心のある多くの皆様のご参加をお待ちいたします。
■■■ 日時 2016年4月27日(水) 18:30~20:00
■■■場所 北海道教育大学釧路校201講義室
■■■参加費無料、申し込みは必要ありません。
問い合わせ先
北海道教育大学釧路校 戸田竜也研究室
FAX 0154-44-3387
メール toda.tatsuya@k.hokkyodai.ac.jp
釧路校では、セクシャルマイノリティを考えるサークル「Co -RE (コア)」が結成されました。
Co-REとは、「Co(共に)‐Rainbow(虹色・多様性)Education(教育)=“共にセクシュアルマイノリティや多様性を広める教育を”」というコンセプトをもとに、セクシュアルマイノリティ当事者・理解者を繋げること、また、教育的側面から“性の多様性”について発信していくことを目的に活動していきます。
参加は、当事者か否かを問わず参加できます。
定期的に、 悩みなどを相談・共有するトーク会や勉強をしていきます。
第1回目の活動は2016年1月21日(木)18時~ です。 トークテーマは「自分について話そう・聞こう」です。
サークル参加希望、質問、相談、意見等ございましたら、以下の連絡先にお気軽にご連絡下さい。
Twitter:釧教大セクマイサークルCo-RE(コア)@doutoudiversity
E-mail:core_crew3@yahoo.co.jp
2015年10月31日(土)、『いま、地域の子どもと家族のためにできること』と題し、釧路キャンパス403講義室にて「子どもの障害・貧困・虐待を考える講演会・シンポジウム」を開催しました。これは、2016年7月9・10日(土・日)に釧路で開催予定の北海道特別支援教育学会のプレ企画、北海道子どもの虐待防止協会釧根支部2015年度講演会、及び本学が受託している平成27年度文部科学省「発達障害に関する教職員等の理解啓発・専門性向上事業(教職員育成プログラム開発事業)」の一環として実施したものです。教育・保健・福祉関係者と本学学生、及び釧路専門学校の学生など、約300名という、多数の参加がありました。
釧路校特別支援教育研究室 講師 木戸口正宏氏による基調講演「いま、子どもたちは -困難を抱える子どもたちに伴走する研究・教育を目指して-」では、子どもが安全に、安心していられる「居場所」が失われている現状から、子どもが直面する課題、家族や地域が抱える困難に、我々がどのように取り組んでいくかについて語られました。具体例として、NPOと本学学生がタイアップして釧路市内で取り組んでいる経済的事情を抱える子どものための勉強会「ZっとScrum(ずっとスクラム)」の紹介もありました。
続くシンポジウム「子どもの生活現実を見つめる -障害・貧困・虐待の交錯に視点をあてて」では、釧路校特別支援教育研究室 准教授 小渕隆司氏によるコーディネートのもと、北海道釧路鶴野支援学校教頭 太田千佳子氏、釧路市教育委員会教育支援課スクールソーシャルワーカー 小林久美氏、釧路市こども保健部健康推進課保健相談主幹 佐藤千代子氏をパネラーに迎えました。太田氏より、学校の教育現場から見た子どもの現状と保護支援について教育的視点から、小林氏より、不登校の子どもの背景にある家族の困難さについて社会福祉的視点から、そして、佐藤氏より釧路地域における子育ての課題について母子保健の視点から、それぞれ話題提供がありました。それを受けて、フロアからは、支援者としての立場から、困難を抱える子どもと家族を地域で支えるための課題や意見がいくつも出されました。
釧路地域の子どもの未来を創出したいと願う、たくさんの方々の思いがあふれる熱い集会となりました。学生も、保育・教育・保健・福祉など多様な立場の方々との協働力を高めるための、貴重な学びを得ることができました。
シンポジウムの様子は こちら
2015年10月18日(日)「障害児の福祉と地域支援」の授業受講者63名は、釧路市などが主催する「くしろ健康まつり」に参加した後、9月に開設されたばかりの釧路市男女平等参画センターを訪問して、地域における福祉と人権保障について実地に学びました。
くしろ健康まつりでは、各ブースで健康チェックや鍼灸などを実際に体験するとともに、来場者の様子や事業全体を観察して、釧路市における健康づくりの取り組みについて考察を深めました。釧路市男女平等参画センターでは、同センター長からの講話の後、グループに分かれ地域や学校における男女の在り方について議論しました。
受講した学生からは、「健康の大切さをあらためて認識した」といったことや、「日頃あまり考えなかった男女の平等について、これから考えてみたいと思う」などとの感想が語られました。
経済的な格差が「健康格差」につながると指摘される今日、教師には障害の有無にかかわらずすべての人々の健康について考え、健康づくりの主体となる子どもを育てていく役割があります。また、社会・学校に存在するあらゆる格差・差別に関心を向け、その解消が図られなければ、「障害のある子ども」も尊重されないことは明らかです。
教育や「障害児の福祉」を考えるために、一見異なる分野からアプローチするこの取り組みについて今後検証を重ね、さらに発展させていきたいと思います。
8月17日(月)~18日(火)、標津町の障害のある子どもときょうだいのための「ときわサマーキャンプ」を開催しました。これは、子どもたちの「思い切り、とことん遊ぶ!」を応援するために、2012年から、標津町保護者ネットワーク「サロンときわ」と北海道教育大学釧路校が共同で取り組んでいるものです。今年は、3歳から高校2年生までの30名の子どもと地域学校教育専攻の学生25名、釧路専門学校の学生1名が参加しました。
標津町文化ホールをベースキャンプに、はじめにアイスブレーキングゲームをし、その後は子どもと学生のペアで、標津町内の「お気に入りの場所」に行きました。しべつ海の公園で釣り体験、町営温水プールで水遊び、標津サーモン科学館で展示や魚とのふれあい体験、文化ホールでオセロや囲碁、ボールゲームをするなど、標津町の方々のご協力のもと、どの子どもも学生と一緒に楽しんでいました。そして夕食には、ときわサロンの父母の方々が準備してくださった具沢山カレーとフルーツポンチを頂き、その後は、恒例の花火を楽しみました。
翌朝は、あいにくの雨でしたが、標津農協の方々からおいしい牛乳をたくさん頂き、また元気に活動を再開しました。昼前、子どもたちと別れた後は、4人の保護者の方から、障害のある子どもときょうだいを育てる親の気持ちや願いについて、お話をうかがいました。どの保護者の方も、赤裸々な思いを伝えてくださり、これから教員になることを目指す学生たちにとって、貴重な経験となりました。
このキャンプは、子どもたちには、自分が大切にされ、受容される喜びを味わい知ることで、心の成長を促し、学生たちには、子どもを丸ごと受け止め、寄り添う体験に取り組むことで、教員としての人間性を高める、相互の育ち合いの場となっています。
子どもたちの様子…写真は こちら
2015.8.7(金) 釧根地区ADHD、LD、PDD懇話会中標津支部(通称、どらえもんくらぶ)主催の「どら塾」が開催されました。どら塾とは、中標津町内外の障害のある子どもときょうだいに楽しい1日を過ごしてもらおうと、4年前からどらえもんくらぶと北海道教育大学釧路校が共同して取り組んでいるものです。
4回目となる今年のどら塾は、3歳から高校2年生までの24名の子どもと大学生30名が参加しました。
午前中は、中標津町立中標津東小学校を会場に夏休みの宿題をしたり、体育館であそんだりなど、一人ひとりの時間を過ごしました。学生と一緒に工作をつくる子ども、宿題のプリントに取り組む子ども、子どもに将棋を教えてもらう学生や、子ども対学生でバトミントンの試合する場面もありました。
昼食はどらえもんくらぶのお父さん・お母さんが準備してくださったジンギスカンをみんなで食べました。
午後からは、途中小雨が混じる天気でしたが、道立ゆめの森公園の屋内施設、屋外遊具でたっぷりあそびました。
どら塾では、子ども一人に学生一人以上がつき、子どもの「やりたいこと」にとことん寄り添い、応援することを大切にしています。解散のときには、「また会おうねー」と声を掛けあう姿が見られました。
後日、釧路校・特別支援教育研究室のHPで写真を公開します。
なお、釧路校では、8/17-18の2日間、サロンときわと共同で標津町にてきょうだいのキャンプを実施します。